スクラボ8_特別支援版
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カラーバールーペ722-578リーディングルーラー721-087¥1,100(税込¥1,210)¥6,500(税込¥7,150)どちらにせよ読むことに困難があると、学校での学習は大きく困難になります。ICTを使った支援としては2つの方向性があります。見やすくするという方法と別の表現方法に変えるということ。1つめの見やすくするというものの中では「画面を大きくする」のと「画面の表示を変える」があります。最近のパソコンやタブレット・スマホには標準で「アクセシビリティ機能」というのがあります。これを使うことで、文字の大きさを大きくしたり、画面全体を大きくできます。とても簡単なことですが、これだけでも助かる人はたくさんいます。ゴシック体明朝体UDデジタル教科書体P.216掲載P.217掲載●見やすくする方法❶ : 文字や画面を大きくする見ることに困難がある人というのはどんな人でしょうか?一番に浮かぶのは視覚障害者です。視覚障害といっても、まったく見えない人よりも見えているけど、見えにくい「弱視(ロービジョン)」という人の方が多くいます。また、見えてはいるのだけど、脳の中での情報処理がうまくいかずに、画像がぶれたりするような学習障害のある人もいます。●見やすくする方法❷ : フォントを変える次に、表示を変えるもの。私たちが通常使う文字は「ゴシック体」と「明朝体」があります。実はこの明朝体というのは文字の縦線と横線の太さが違い、見ることに困難がある人には読みづらいということが分かっています。そこで、一般的にはゴシック体にすると読みやすくなります。また、この他に「UDフォント」というものがあります。UDというのはユニバーサルデザインという言葉の略です。誰もが使いやすくなるという意味です。ある自治体では公的な文書をこれに統一しているそうです。この他にもさまざまな方法で見やすくできます。●見やすくする方法❸ : 読みやすくするICT 機器はそういった面でとても柔軟性が高いですが、一般の書類などでも読みやすくする方法があります。1つは「カラーバールーペ」と呼ばれる製品です。見ることに困難がある人は字が詰まっていると行飛ばしをしたり同じ行を繰り返して読んでしまうようなことがあります。その場合、ワープロであれば行間を空けるといいのですが、印刷されたものを見る場合に、似たような機能で読むことを補います。また、「リーディングルーラー」というのは、白い紙の上にかぶせることで刺激を低減するものです。パソコンであれば白黒反転機能でこれを実現します。山返令心山返令心山返令心31見ることを助ける

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