ロボット出来た!¥6,270(税込)イラスト5数の学習をさせたい大人とこころの世界を表現したい子ども教材2デザインつみき724-054イラスト4このように、一人のお子さんの学習の進展の中にも、人間に普遍的な認知発達の段階が順を追って現れています。触って、見て、イメージを作るなど、優先される感覚の変化だけでなく、狭い空間の作業である「積む」という行為から、横に並べる、そして奥行きに気づくまで、空間の拡がりも順を追って段階的に豊かになっていきます。同じ物を継続して使うことによって、そのお子さんの成長の過程が目に見えてわかり、映像として記録できることも、教材教具を使った学習の魅力の1つです。イラスト5では、数の学習をさせたいという大人の意図は目に入らず、数字もこころの世界にかき消されていているようにみえます。しかし、こころの世界を表現するのは文字や数の世界に入る準備です。象徴的表象を獲得した子どもは、まもなく文字や数字に関心をもち始めます。基本図形の積み木こころの世界を表現するP78掲載●象徴遊びのなかで言葉の表現が豊かになる前ページのイラスト1~3のように特定の物(ここでは「家」を表すブロック)ではなく、想像力をかき立てる積み木を用意すれば、見本通りに作るだけでなく、頭の中のイメージをさまざまな形で表しながら、楽しかった思い出を語るようになります(教材2、イラスト4)。1つ1つの形が同じブロックでは、自分のこころの世界を重ねて形を作り上げ、「〇〇できた!」などと教えてくれます(イラスト5)。言葉で説明しなければ他者には伝わりにくく、イメージを扱っているところが「象徴的」といえます。同じ教材で遊び方の変化を観察する同じ教材を使うことで、遊び方の変化を観察しやすく、成長の段階を見て確認しやすくなります。42Point
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