スクラボ7_特別支援版
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2遊びに現れる子どものロジックシティ 前後左右723-074¥10,780(税込)イラスト3奥行に気づく教材1認知発達が進むにつれて遊び方まで変わってくるので、子どもと会うときには毎回同じ教材を用意し、遊び方の変化を観察することにしています。イラスト1同じ色を合わせて積もうとするイラスト2見本を見て横に並べる奥行きを表現した見本カードP83掲載●行為を通して学ぶ単純なブロックや積み木ひとつとってみても、最初は小さなものを手に取り、なめたり齧ったりして感触を確かめますが、別の物を見つければすぐに忘れてしまいます。しかし、やがては、穴に落としたりはめたりして楽しむようになり、何度も穴に当てがううちに、入る大きさのものと入らない大きさのものがあることに気づいて大きさを分けるようになります。穴に入れようとしてひっかかれば、少し向きを変えることも学ぶでしょう。●視覚を優先的に使って学ぶいつのまにか、同じ色形のものがあることに気づき、対を作ることを楽しむようになります。次第に同じ色形の物を線状に並べて見入るようになり、また、同じ形を高く積む、さらには、別の色形の物を分けるなどしながら、属性に応じた集合を作るようになります。「同じ」の意味に気づいた子どもは、「見本」の意味にも気づきます。そして、見本を参照しながら、同じ状態をブロックなどで再現するようになります。上下方向の「同じ」(イラスト1)から横並びの「同じ」(イラスト2)にも気をつかうようになり、最終的には、「奥行き」にも気づいていきます(イラスト3、教材1)。41認知発達

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