¥4,730(税込)教材1玉あて名人723-937¥32,670(税込)教材2かたち合わせブロック724-607教材3ドキドキドミノ720-799「触覚と運動が優先」「触覚・運動と視知覚の統合→視覚が優先」「触覚-運動と視知覚と聴知覚の統合」のように感覚の使い方で分けられる3つの段階においては、各段階に特有な空間の使い方があります。言い換えれば、運動の方向や空間の広がりにも、発達的な順序性があるといえます。つかみとる、口に持っていく、ひっぱる、はがす(自分に向けた方向)→落とす、さす、はめる(重力方向)、抜く(重力に逆らう方向)には進んで応じ、日常生活でも同様な活動を活発に行っています。大小の区別も、最初から目で見てわかるわけではなく、「落とす」など縦方向の活動の中で、「入る」「入らない」といった運動的な反応で学んでいきます。活動の基点としての「自分」が確立するにつれて、投げる、横に払うなど、体から離れる方向への活動が出現します。しかし、この横方向への活動は、まだ方向や終点が意図されているわけではありません。また、視覚は「見つける」ために一瞬使われるのみで、お皿に分けたりする横方向の活動は援助なしには成立しません。この時期は、「点」には注目できますが、「面」の広がりには気づきにくく、形や大きさは見ただけではよくわかりません。認知の範囲はごく狭く、尖ったところ、色がついて目立つ場所、光る部分などにひかれ、小さなごみを拾う、あるいは他者のほくろやかさぶたが気になってひっかくなどの行動が見られます。この頃のこだわりは、位置や並び方(視覚的)や、儀式やきまり(目に見えない基準)ではなく、具体物(触ること、動かすこと)へのこだわりであることが特徴的です。選択肢を提示すると即座に手を出しますが、選んでいるというより、目に入った物に手を出しているという印象です。●視覚が優先する段階視覚が優先する段階では、揃える・定位置にはめる(教材2)、並べる(教材3)、視覚と運動で軌跡を追う(たとえば電車の模型を走らせる)など横方向の活動に興味が移っていきます。この頃両手で扱う教材を取り入れると、熱心に取り組み、身体のバランスをとりながら、見比べが上手になっていきます(イラスト2)。はがす活動P140掲載はめる活動P83掲載並べる活動P104掲載イラスト2両手を使う¥6,160(税込)●触覚と運動が優先する段階触覚と運動が優先する段階では、手の運動は、自分に引き寄せることから始まり、縦方向(重力方向)の活動へと変わります。手に取ったものをなんでも口に当てることから考えても、方向の学びは、自分に向けた動きから始まるといえます。たとえば、マジックテープでついた「玉」をつかみ取るなど、「はがす」実感のある活動がわかりやすく、好まれます(教材1「玉あて名人」)。35ポイント1-2 空間の使い方に合わせる
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