スクラボ5特別支援
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P232掲載●様々な言葉の理解力を高める ●言葉で表現する力を育むP212掲載●予定や活動に見通しを持つ●進んで取り組む力を育む 例えばクラスに「落ち着いて集団活動に参加することが難しい子」が在籍していたとします。その際「困っていること確認シート」の、どの観点・項目にその子自身が困っているのかを整理することが、具体的な支援につながります。そして解説冊子を確認することで、支援のヒントとして考えられる教材教具や関わりを確かめることができます。 その子がどのような状況で「言われていることが分からない」のか整理することが大切です。 語彙力を育む教材や情報を視覚的に伝達するツールの他にも、関わり手がより配慮する(分かりやすく短く伝える等)こともその子のニーズに対する手立てになります。●ことばを視覚的に捉える ●必要に応じて確認できる 見通しを持ち進んで取り組もうとする思いや、姿勢を育むことはとても大切なことです。そのような目標に向けて、いろいろな教材教具の活用の在り方が考えられます。たとえば、下記の「スケジュールポケット」と「とけいのふせん」を組み合わせることも一つの方法として考えられます。●「いつまで」や「いつから」等の時間の概念を視覚的に伝えるP199掲載P231掲載 絵カードに応じたストーリーを考え、自分なりに話を創造し、表現を楽しむことのできる教材です。場面に応じて、カードが数枚あるので、話がつながるよう因果関係を考える学習にもなります。 予定や活動に見通しを持つことができることは、その子が安心感を持ち、進んで取り組もうとする姿勢を育むことにつながります。予定を文字・イラスト・写真など、複数の情報を組み合わせて視覚的に伝えることが大切です。 話し言葉だけでは十分に内容を理解できないこともあります。その時には、メモパッドを活用することで、耳からの情報だけでなく、目からの情報にも配慮する視点が大切です。 ふせんなので、貼ることができ紛失する心配も少なく、持ち運び等にも便利です。「〇時になったら~するよ」という話言葉とともに、簡単に書いて伝えることで、より視覚的に見通しを持つことにもつながります。困っていること確認シート❶言われていることがわからない◦言葉の意味が理解できない◦うまく聞き取れない困っていること確認シート❷目の前の状況が理解できない◦何をしたらいいかわからない◦活動の流れや因果関係が理解できない36お話づくり絵カードスケジュールポケットブギーボードとけいのふせん理解その子がどこに困っているかを整理するDO支援する

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