インクルム02
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教材コンテスト特集 1商品化掲載ページ優秀賞特別賞審査員コメント審査員コメント楽しく合奏することを目的とした合奏支援ツール及びそれらを生成するプログラムです。知的障害のある生徒にとって、楽譜の理解は難しいものです。プロジェクタで床面に映し出した本教材を皆で囲むようにして座り、演奏するタイミングをアニメーションで示し、視覚的にわかりやすくしているので、一体感を持って演奏できます。また、障害特性から1つの物事に集中して取り組むことが難しい生徒も集中を途切れさせることがなく夢中になって合奏に取り組む姿は印象的でした。障害のある子どもへ、人との距離感の教えとして「腕1本分離れましょう」という言い方がありますが、それがこだわりとなり家族や恋人、医師などにも近づけなくなるのは問題だと考えました。自分のスペースに入ってもよい人、近くにいて助けてくれる人、近づかないほうがよい人がいることを視覚的に分かるようフロアマットを作成。中学部の生徒に行う性教育授業の中で活用し、どのくらいの距離感をもって接すればよいかを確認しながら授業できるように工夫をしました。●インクルーシブ教材として、誰もが一緒に取り 技術的に設備としても高度なもので、素晴らし●Scratchでのプログラムなので、完成度が高●ひととの距離感を様々なシーンの体験を通して、●他者との距離はどれくらいが適切か、感覚的な組める協働性を産み出せる教材であると考えます。またみんなで力を合わせることで大きな達成感を得られるものと思います。い作品だと思います。いだけでなく、他の先生も活用したり、内容を参考にすることができるのが素晴らしいです。これまでの類似教材は方形で前方に映し出すものが多かったのですが、床面に円形で映すことで自分に向かってアニメーションが飛んでくるのでタイミングが分かりやすいこと、子どもたちがより一体感をもって演奏できることも高く評価できる点です。また理論立てて学びに繋がる教材。距離と声の大きさも含めて発展した体験学習ができる教材です。理解が難しい子どもにとって視覚的に距離感を理解できる教材。円形であるため自分を中心に背後もパーソナルスペースがあることが理解できます。高校生の部合奏支援ツール「円形アニメーション楽譜」大阪府 岩野 牧人 先生 〈 ちょうどいいで賞 〉 中学生の部長野県 丸山 園恵 先生p.064掲載床に投影したアニメーションで合奏“ちょうどいい”距離感を体験学習パーソナルスペースの学習教材41

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