有効活用今、学校では1人1台のタブレット端末が配備されています。ここでは、タブレット端末を学習で有効に使うためのヒントを紹介します。本稿は、明治図書発行の「LD・ADHD・ASD」の連載記事「ハジメテ先生のための ICT 活用の授業づくり入門」(金森克浩著)を参考にしました。より詳しい内容は同書籍をご参考にしてください。1つ目は「社会参加と自立」。学びに困難がある子どもたちは社会参加や自立をするために、様々な障壁があります。それがICTを使うことで乗り越えられる。そう考えます。2つ目は「コミュニケーション支援」。様々な面で自分の意志を伝えたり、他人の考えを理解することに苦手さがある子どもは多いです。そこを乗り越えるために、ツールとして使ってほしい。3つ目は「学びの楽しさを知ること」。教科書を見ても文字が読めなければ楽しくない。でも、教科書の内容を音声で読み上げてくれれば理解できる子どももいます。わかることは楽しさに通じるし、楽しければ続けられます。また、「eboard」という動画教材サイトがあります。デジタル問題集もあるので、自主的に学べるようにもなっています。また、1から作るのではなく、以下のサイトではある程度作られているので、それらを授業用に加工するといいでしょう。特別支援教育での PowerPoint活用Teach U 特別支援教育のためのプレゼン教材サイトNHK for SchooleTeachers「ぽっしゅん」bo-yaのページ●なんで使うのICT機器があると、それを使うことをメインとしてしまい、逆に機械に使われてしまうことがあります。そうならないためには、使う<目的>を意識することが大切です。道具はあくまで、それを利用すると自分がやりたい目的が達成されるから使うもの。支援の必要な子どもたちがICT機器を使うことでどんなことが実現されるか、3つのポイントがあります。●オンライン動画を活用しようインターネットではさまざまな動画があります。それらすでに作られているものの中から、自分の担当する子どもたちの授業に利用できるものがあります。おすすめは「NHK for school」です。教科ごとに整理され、探したいものを検索できるようになっています。放送局が作ったものですから動画のクオリティはとても高い。タブレット端末用に専用アプリもあるので、生徒の端末で再生することもできます。●プレゼン教材を活用しようパソコンの授業はあまりしたことがないという人でもPowerPointを使ったことはあるのではないでしょうか。研究発表などでもプレゼンテーションの道具として使われています。Wordに比べて絵や文字の配置が自由なので教材を作るのも簡単です。GIGA端末用で使われるChromeBookやiPadなどでも対応するので1つ作れば、どのOSでも同じような教材が使えるのでとても便利です。金森克浩 教授帝京大学教育学部初等教育学科特集348ゼロからわかるICT機器活用入門 第2弾ゼロからわかるICT機器活用入門 第2弾タブレットタブレット 端末 端末 のの
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