インクルム01
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123スヌーズレンでは、様々な器材やアイテムなどを通して、教員と生徒とのコミュニケーションを深め、且つ、共感することが重要ですが、その使い方には、①リラクゼーションに導く環境設定のための使い方②スヌーズレン器材やアイテムを感覚刺激として単体で扱う使い方③スヌーズレンセッションを作り、そのストーリーの中で登場する使い方などがあります。以下は、本カタログに掲載されているスヌーズレン器材の活用事例について説明します。バブルタワーは、水中を登る泡、LEDの光、水の音、バブルタワーの冷たさなど視覚・聴覚・触覚などの感覚を同時に刺激するスヌーズレン器材であり、子どもたちにも大人気です。スヌーズレン器材の三種の神器の1つとも言われ、上記①のように、スヌーズレンルームに1台あるだけで雰囲気がガラッと変わり環境設定する際にも必要な器材です。従来は、大型で台座のあるバブルタワーが主流でしたが、「スヌーズレンルームが確保できないので移動できるものにして欲しい」、「水替えが大変なので簡単にならないか」、「電源の配線が邪魔になるのでバッテリー駆動にならないか」、「故障したときに宅急便で送れば見てもらえるとありがたい」などの要望があり、小型で持ち運びしやすく扱いやすいタイプが主流となりつつあります。上記②の感覚刺激としても有効で知的障害を持つ生徒さんが精神沈静する様子が記録されています。上記③の使い方としては、セッションのオープニング感を出すためにスイッチを入り切りしたり、水の中の様子を表現したり、滝として使われた事例もあります。キャノピーは天蓋とも呼ばれ、一般的には、ベッドの周りを囲って個別空間を作り、安眠を促す効果があるとされています。これをスヌーズレンでも使えないかと考案したのがこのキャノピーです。キャノピー内部にはファイバーで編まれたボールが吊り下げられており、個別空間の中でLEDの柔らかい光が精神沈静を導きます。スヌーズレンルームの中にさらに個別空間を作ったり、通常のお部屋でもキャノピーを吊るすだけで、個別のスヌーズレン空間になります。上記③のスヌーズレンセッションで使う場合には、テント、秘密基地、木の樹洞などができます。キャノピーがあると、聴覚過敏や視覚過敏など何らかの感覚過敏をお持ちの方に対応できるように、どこでもカームダウンルームを作ることが可能となります。ハンディーラインは、従来のサイドグローと呼ばれた光ファイバーをどこにでも気軽に持ち運べるように、ハンディータイプで開発されたスヌーズレン器材です。手持ち部分にLEDの色を変化させるボタンがあるので、単色で楽しんだりグラデーションに色を変化させたりできます。上記③のスヌーズレンセッションでは、天の川、光のカーテン、ウィッグ(カツラ)などに使われます。歯で噛んでも切れにくいようにビニールコーティングされてます。Mine’s バブルタワーキャノピーハンディーライン46スヌーズレン器材やアイテムの活用事例

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