環境が整えばスヌーズレンの実践を行うことになりますが、高額なスヌーズレン器材を揃えたスヌーズレンルームがあるにも関わらず、どうスヌーズレンを実践したらよいのか分からないと言った声をよく耳にします。また、「スヌーズレンとは、スヌーズレンルームの中でまったり過ごすことがスヌーズレンである」と思っている実践者も多くいます。下表は、ある特別支援学校の教職員研修会で実施したリアルタイム投票の結果です。参加者30名に対して6割が「勉強したことがない」。残りの3割強が「書籍で勉強した」との回答が得られました。また第12回スヌーズレン研修会で同様の質問をしたところ、参加者49名に対して4割が「勉強したことがない」、3割が「書籍で勉強した」の結果となりました。これは、スヌーズレンをイメージだけで実践している現状があり、国内ではスヌーズレン実践の方法を学ぶ場所も機会も知られていない現状を表しています。一方で、特別支援学校では文科省の学習指導要領で自立活動の6区分27項目が示されており、これに対しスヌーズレン活動がどの区分にも有効に関係していると考えます。さらに、「心理的な安定」が「健康の維持」や「コミュニケーション」に繋がるなど、6区分がお互いに密接に関係していると考えられます。理想的には、生徒1人1人の実態をベースにどの部分の伸ばしていくかを検討して、スヌーズレン活動に取り入れていき、最終的には6区分がバランス良く成長していくことですが、上記のように、「スヌーズレンを勉強したことがない」などスヌーズレンを表面的にしか理解していない教員が実践すると「なんちゃってスヌーズレン」が継続するだけになり、本来の「教育としてのスヌーズレン」が十分に生かされてない状況が多々見られます。特別支援学校の教職員研修会で実施したリアルタイム投票の結果第12回スヌーズレン研修会で実施したリアルタイム投票の結果自立活動の6区分とスヌーズレン健康の維持コミュニケーションSnoezelen身体の動き環境の把握心理的な心理的な安定安定人間関係の形成日本スヌーズレン協会のパートナー養成講座に参加した。ISNA日本スヌーズレン総合研究所の研修会に参加した。書籍で勉強した。勉強したことがない。0300%0%37%63%日本スヌーズレン協会のパートナー講座に参加した。-3votesISNA日本スヌーズレン総合研究所の研修会に参加した。-9votes書籍で勉強した。-14votes勉強したことがない。-2votes海外のスヌーズレン講座を受講した。-2votes49 participants49 votes6%18%29%43%4%導入事例紹介 2 株式会社みーおん・みーおんの森放課後等デイサービス事業を運営しているみーおんの森では、音楽療法士でもある河出美香先生が代表を務めています。大きく分けて「音楽療法」「スヌーズレン」「つくる・えがく・あそぶ(芸術活動)」の3本柱で療育活動を行い、2021年12月に河出先生よりバブルチューブ購入のご相談を受けました。みーおんの森は、一軒家を改装して1つの広間で療育活動をしており、個別のスヌーズレンルームを確保できない状況でした。そこで通常の療育活動とスヌーズレン活動を共用の広間でも行えるように、据え置き式ではなく車輪の付いた移動できるバブルチューブを取り付けることにしました。また外装は、河出先生が好きなミッキーカラーにし、導入後の現在でもバブルチューブは子供たちに大人気とのことです。スヌーズレンをどの様に勉強したか?今■、スヌーズレンをどの様に勉強してきましたか?Multiple Choice Poll45スヌーズレンの目的・効果
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